- 二晩以上に渡る撮影行をこなす僕らにとって、フィールドで睡眠をとることはとても重要です。車を移動手段としている僕らにとって、車中泊は必須科目といえます。
睡眠不足によって注意力散漫でいては、うまくいく撮影もうまくいかなくなるかもしれないし、フィールドワークを存分に楽しめません。そしてなにより眠い状態での車の運転は危険です。仮眠は、腹ごしらえと共に重要なことなのです。
- 仮眠をとる場所はとても重要です。
道路の路肩などは、通行の妨げになりかねないし危険を伴うのでオススメできません。安全を求めるなら、高速のPA/SAや道の駅などは設備が整っているので安心です(ただし、騒音は避けれないので耳栓があったほうがいいかも)。
- しかし、大抵は同じフィールドに連泊することも多く、山の中で寝ることになります。この場合も交通の妨げにならないようにすることは最優先。山道を走っていると、大抵通過交通のない開けた場所があるもの。僕らはそういった場所で仮眠をとっています。
- 車中泊はちょっとコツを掴めばメリットが多い。
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駐車場所に注意しさえすれば、いつでもどこでも寝れる。 |
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雨が降ろうと風が吹こうと雷が鳴ろうと寝れる。 |
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お金がかからない。 |
- 僕は所謂ステーションワゴンに乗っているのでそれを前提にしていますが、どんな車にも共通した安眠の極意があります。
■ まずは寝床をフラットに。
最近のステーションワゴンのシートアレンジは“フルフラット”を謳っていることが多い。でも、完璧なフラットはないと思ったほうがいい。シートの継ぎ目は衣類などで埋め、エアマットなどを敷くのがベスト。 |
■ 車は寒い。防寒をしっかり。
まずアイドリングによる暖房はご法度。環境云々はさることながら、条例で禁止されている場所も多い。一酸化炭素中毒事故も怖い。
シュラフ(寝袋)がオススメです。最近のシュラフの性能はすばらしいものがあり、正しい使い方をすれば安眠を約束してくれます。 |
■ 換気に注意。
テントと同様に換気は重要です。密閉空間は体によくないので、少しだけ窓を開けておくことにします。
あまりにも激しい雨で窓が開けられないときは、とりあえず「外気導入モード」にしておきます。 |
■ 積込み機材との場所取りに配慮。
大抵の天文屋の車は機材等が満載でしょう。
寝るためにこれらを外に出していたのでは、車中泊のメリットが半減してしまうし、外に機材を放置しておくことは何かと不安。自分の機材と車のキャパシティを考えて寝床を確保します。頭を使えば意外とスペースはあるものです。 |
■ サンシェードやカーテンを有効利用。
車は鉄とガラスの塊。熱しやすく冷めやすい。本来居住環境としては最悪なんですが工夫の余地はあります。
日よけのサンシェードやカーテンはガラスからのコールドドラフトを抑えてくれるし、朝日を浴びることによる車内の温度上昇を抑えてくれます。 |
■ バッテリーは使わない。
気候にあった防寒具を用意すること。車の冷暖房には頼らない。電気系統はオフにし、バッテリーの消耗は極力防ぎます。
撮影行でのバッテリーあがりは山道での立ち往生を意味し、時として危険です。 |
- ところで、山では動物に遭遇することが多々あります。残飯は車の中に隠しておいたほうがいいです。目覚めたら、残飯が荒らされていたこと多数あり。(たぶんタヌキとか小動物の仕業)
- 街乗りも考慮すればステーションワゴンの取り回しは魅力。とはいえ、最近のミニバンは居住性が重視されているし、場所とわりきりがあればキャンピングカーも楽しいでしょう。
今ある車でもっと快適な寝床を…となれば、車上テントもオススメです。
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富士山麓水ヶ塚駐車場にて
野辺山にて
山道を走っていると、こんなような広場が結構あるもの。
降雪の環境でも、しっかりとした防寒があれば安眠できます。
目覚めると快晴の青空。快適な朝!
サンシェードで冷気と熱線を遮断します。
寝袋は、足を伸ばして使うと最高のパフォーマンスを発揮。
車上テントにも様々なタイプが… |